保坂壮彦日記

ALL IS LOVE IS ALL

これでいいのだ

ザ・クロマニヨンズのライブDVDが発売となる。

 

ザ・クロマニヨンズ

 

最高のロックンロールバンド。

 

色んな音楽が世の中にあるけれど。色んなジャンルを聴いているけれど。色んなアーティストが好きだけど。色んな音が好きなほど満足感は増えると思っているけれど。あまりにも音楽が溢れかえって、自分は何が好きなのか?たまに解らなくなる。いや、解らなくてもいいんだけど、なんつうか。マジョリティが好む音楽を受け入れることが大事だったりするわけでもあって、時代の音を追いかけたりしたくなる衝動もあるからして。そうすると本当にいい物がよくわからなくなる。

 

ザ・クロマニヨンズヒロトマーシー

言わずもがなのTHE BLUE HEARTSからのハイロウズからの、今。

 

何年前だろうか。

心身共に疲れ果てて。音楽を聴き過ぎて。なにがいいのかわからなくなっていたとき。ハイロウズのワンマンライブを観にいった。その時は仕事を兼ねてだったのだが、それがよかったのかも知れない。自らチケットをゲットしてというのではなく、行ける環境と行くタイミングがえげつなかった。

 

なにが?

 

ライブ前からライブ終了まで。ずっとずっと大好きだった。なにも足りてなくて、すべてがあった。不満なんてないし、満足感が溢れ出した。

 

そこで思った。

 

「これからの人生、ハイロウズだけ好きでいればそれでいいや」って。

 

他の音楽やアーティストなんかいらない。彼等のことだけを好きでいればずっとずっと音楽を好きでいられると思った。心の底から。でも、それじゃ仕事にならない。そんなジレンマを感じたことがあった。

 

音楽と仕事。

 

「アナタの趣味はなんですか?」

 

「はい。音楽鑑賞です」

 

この受け答え、できません。音楽は趣味でもないし鑑賞するものでもない。とはいえ、仕事であるわけでもない。何なんだろうな。まあ答えは分かってるんだけど。その答えがこのライブDVDにあるんだろうなと思う。欲しい。買いたい。観たら絶対好きになる。そして、クロマニヨンズだけで今後の人生過ごせるわ、となること必至。それが怖いから、観ないかも。

 

はあ、なんと天の邪鬼なんでしょう。

 

大好きです。

 

だから一歩ひいておきたいんです。

 

めんどくさ(笑)。